夏のゴルフで熱中症にならない!元キャディが教える暑さ対策3選

「夏でもゴルフがしたいけど、暑さが心配…」

そう思っていませんか?

実は、ゴルフコースは想像以上に過酷な環境です。遮るものが少ない広いフェアウェイ、照り返しが強いカート道、そして4〜5時間という長いプレー時間。これが重なると、慣れていない初心者のかたは特に、熱中症のリスクが一気に高まります。

私はキャディ歴11年、これまで何百というラウンドを現場でサポートしてきましたが、毎年夏になると必ずプレー中に体調を崩されるかたを見てきました。中には救急車を呼ぶほどの重篤な事態になったこともあります。

ゴルフで熱中症になる人は、準備が足りないのではなく、”ゴルフ特有のリスク”を知らなかっただけです。

この記事では、元キャディとして現場で学んだ「夏のゴルフで熱中症にならない3つの対策」を、実体験をもとに解説します。今年の夏も安全に、気持ちよくゴルフを楽しんでください。


夏のゴルフが危険な本当の理由

熱中症は「暑い日に外にいるだけ」でなるわけではありません。ゴルフには特有の危険因子があります。

まず、プレー時間が長い。1ラウンド18ホールは、通常4〜5時間かかります。その間ずっと屋外にいるわけですから、日焼け・発汗・体力消耗が積み重なります。

次に、運動強度の変化が激しい。ゴルフはカートに乗っている時間と、歩いたりスイングしたりする時間が混在します。「そんなに動いていない」と感じていても、体の内側では意外と消耗が進んでいます。

そして最も見落とされがちなのが、「喉が渇く前に飲まない」習慣です。ゴルフに集中するあまり、水分補給を忘れてしまうかたが非常に多いのです。

気づいたときにはもう手遅れ、というのが熱中症の怖さです。


対策①:ホールごとに必ず水分を補給する

熱中症対策の基本中の基本ですが、ゴルフでは特に徹底してほしいことがあります。それは「喉が渇く前に飲む」ことです。

人間の体は、喉が渇いたと感じた時点ですでに脱水が始まっています。ゴルフのように長時間の運動では、自覚症状より先に体の水分が失われていきます。

私がキャディをしていた頃、ラウンドの後半になると「なんか頭が痛い」「ふらっとする」とおっしゃるお客様が多くいらっしゃいました。よく聞いてみると、スタートから6〜7ホール、まったく水を飲んでいないということが珍しくありませんでした。

今日からできること

  • ホールとホールの移動中(カートに乗っているとき)に必ず1口飲むを習慣にする
  • 500mlのスポーツドリンク+水を合わせて1.5〜2Lを目安に準備する
  • 塩分タブレットや梅干しなど、塩分補給も合わせて行う
  • コースのクラブハウスでの休憩(ハーフターン)時には必ずしっかり飲食する

スポーツドリンクは水よりも吸収が早く、塩分・糖分も補給できるので夏のゴルフには特におすすめです。ただし糖分が多いため、飲みすぎも禁物。水と交互に飲むのがベストです。


対策②:服装と日焼け対策で「体に入る熱」を減らす

「暑いから薄着で行けばいい」と考えがちですが、実はそれが間違いの元。夏のゴルフで大切なのは、いかに体への熱の侵入を防ぐかです。

私自身もキャディ時代、真夏の炎天下で一日中コースを歩き回っていました。その経験からいうと、白や薄いグレーなど明るい色の吸湿速乾素材を着ることが体感温度を大きく変えます。

ゴルフウェアには吸湿速乾・UVカット機能がついたものが多く出ています。ドレスコードの範囲内で、できるだけ機能性の高いウェアを選ぶことをお勧めします。

今日からできること

  • UVカット率90%以上のウェアと、UPF50+のアームカバーを着用する
  • 帽子は必須。つばの広いゴルフハットや、クールタイプのキャップを選ぶ
  • ネッククーラー(首を冷やすグッズ)を持参する。カート乗車中に使うと効果的
  • 日焼け止めはSPF50以上を選び、2〜3時間おきに塗り直す
  • サングラスで目の疲れも軽減する

実は「素肌を出したほうが涼しい」というのは誤解で、直射日光が当たる素肌は体温を上げてしまいます。適切なウェアで覆ったほうが、体感温度は下がることが多いです。


対策③:無理をしない「撤退の判断」を覚える

これは最も大切なことですが、意外と教えてもらえないことでもあります。

ゴルフには「一度スタートしたら最後まで回らなければいけない」という思い込みがあります。しかし、体調が悪化してきたと感じたら、途中棄権(リタイア)することは何も恥ずかしいことではありません。

私がキャディとして忘れられないのは、夏のある日、お客様の一人が13番ホールあたりから顔が真っ赤になり、歩き方がふらふらしてきた場面です。「大丈夫です」とおっしゃっていましたが、私はすぐにカートを止めて冷たいタオルを用意し、同伴の方に声をかけました。結果的にそのかたはそのホールでプレーを中断し、クラブハウスで休んでいただきました。

「大丈夫」と言える間が、実は一番危ない瞬間です。

今日からできること

  • 以下の症状が出たら迷わず申告する:頭痛・めまい・吐き気・顔の赤み・汗が止まらない・逆に汗が出なくなった
  • 同伴者と「体調が悪くなったら遠慮なく言い合おう」と事前に声をかけておく
  • 日陰でのインターバルを積極的に取る。打つとき以外はできるだけ日陰にいる
  • キャディさんがいる場合は、遠慮なく体調を伝える。キャディはプロです、すぐに対応できます

特に初心者のかたは「迷惑をかけてはいけない」という気持ちが強く、体調不良を隠してしまいがちです。でも倒れてからでは、それこそ周りに大きな迷惑がかかります。早めの申告が、自分にも同伴者にも優しい選択です。


まとめ:夏のゴルフは「準備」が9割

夏のゴルフで熱中症を防ぐ3つの対策をまとめます。

  • ①ホールごとに必ず水分を補給する(喉が渇く前に飲む)
  • ②服装と日焼け対策で体への熱を減らす(UVカット・吸湿速乾素材を選ぶ)
  • ③無理をしない撤退の判断を覚える(早めの申告が自分にも仲間にも優しい)

キャディとして11年間、何百もの夏ラウンドを見てきた私が断言します。熱中症で倒れるかたの多くは、準備を怠ったわけではなく、「ゴルフ特有のリスク」を知らなかっただけです。

今回ご紹介した3つを実践するだけで、夏のゴルフの安全度は格段に上がります。ぜひ今日から試してみてください。

▶ ゴルフについてもっと相談したいかたは、こちらからお気軽にどうぞ

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