ゴルフのコースケアマナー5選|ディボット・バンカー・グリーン修復を元キャディが解説

ゴルフのマナーには「人への気配り」と「コースへの気配り」の2種類があります。スコアやプレー進行に関するマナーはよく語られますが、コースそのものを大切に扱う「コースケア」は、意外と知られていません。

キャディ歴11年の間に、コースケアができていないがためにスタッフや同伴者から残念に思われているゴルファーを何人も見てきました。悪意はなく、ただ知らないだけなのですが、知っているとのと知らないのとでは印象が大きく変わります。

この記事では、コースを大切にするための5つのケアマナーを、現場エピソードを交えて解説します。

なぜコースケアがマナーなのか

ゴルフコースは何百人・何千人ものゴルファーが使う共有財産です。自分が傷つけた箇所をそのままにすると、次のプレーヤーが不公平なライから打つことになり、芝の回復にも余計な時間がかかります。

コースを整えながらプレーすることは、後続プレーヤーへの礼儀であり、ゴルフの文化そのものです。

コースケアマナー5選

① ディボット(芝の削れ)をすぐに直す

アイアンやウェッジでフェアウェイを打つと、芝が削れた「ディボット」ができます。これをそのまま放置するのはNGです。

正しいケア方法:

  • 削れた芝(ターフ)がある場合は、元の位置に戻して足で軽く押さえる
  • ターフが飛んでしまった場合は、カートに備え付けてある「目土(めつち)」の砂を穴に詰めて平らにする

目土作業は短時間でできます。打った後すぐにやる習慣をつけましょう。上級者はショットの後、ほぼ反射的に目土をしています。

② バンカーをレーキでならす

バンカーから脱出したら、自分の足跡とショット跡を必ずレーキ(砂をならす熊手)でならします。入ってきた方向から出て、歩いた跡・打った跡をすべて消してからコースに戻るのが正しい手順です。

キャディ時代、バンカーをならさずに出てしまったお客様に「すみません、レーキをお願いできますか」とお声がけすると、毎回「あ、忘れてた!」と慌てて戻られていました。悪意のある方は一人もいませんでした。知っているかどうか、それだけの差です。

③ グリーンのボールマークを直す

アイアンやウェッジのボールがグリーンに落ちると、着弾の衝撃で芝が凹む「ボールマーク(ピッチマーク)」ができます。これをそのまま放置すると、芝が枯れて後続プレーヤーのパットに影響します。

修復方法はシンプルです。グリーンフォーク(修理用の道具)を凹みの縁に差し込み、外側から内側に向かって芝を寄せ、パターのフェースで軽く叩いて平らにします。

ポイントは、自分のボールマークだけでなく、近くに他のマークがあれば一緒に直してあげること。一組あたり2〜3個直すだけで、コース全体の状態が格段によくなります。

④ ピンを丁寧に抜き差しする

ピン(旗竿)をグリーンから抜くとき・戻すときは、ピンホール(カップ)の縁を傷めないよう垂直にまっすぐ動かします。斜めに引き抜いたり、乱暴に置いたりすると縁が崩れ、ボールがホールに入りにくくなります。

また、ピンをグリーン上に置く場合は、他の人のパッティングラインの上に置かないよう注意します。

⑤ カートをコースのルート通りに走行する

電動カートはカート道または許可されたルートだけを走行するのが原則です。フェアウェイに乗り入れてよい場合でも、グリーン周辺・バンカー付近への乗り入れは禁止されているコースがほとんどです。

走行禁止エリアにカートが入ると芝が傷み、翌日以降のプレーヤーのコースコンディションに影響します。スタートホール前に「カートはどこまで乗り入れ可能ですか」とキャディやスタッフに確認しておくと安心です。

まとめ:コースを大切にするゴルファーは「また来てほしい人」

  • ディボットは目土か芝を戻して平らにする
  • バンカーを出たら必ずレーキでならす
  • グリーンのボールマークは自分のもの+近くのものも直す
  • ピンは垂直に・丁寧に扱う
  • カートは指定ルートを守る

これらのケアは1つあたり30秒もかかりません。でもやるかやらないかで、キャディや同伴者からの評価は大きく変わります。コースを丁寧に扱えるゴルファーは、どこのゴルフ場でも「また来てほしいお客様」です。

プレー中のマナーもあわせてご確認ください。
▶ ゴルフ初心者が知らないと恥をかくマナー5選
▶ グリーン上でしてはいけないこと5選

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