「同伴者にマナーのことを指摘されてしまった」「後から”あの人マナーがなってない”と思われていたかも…」——ゴルフを始めたばかりの方がそんな経験をするのは、悪意があるからではなく、誰も教えてくれないからです。
キャディ歴11年の私が現場で何度も目にしてきた「初心者が無意識にやってしまいがちなマナー違反」には、明確なパターンがあります。この記事ではその5つを、現場目線でわかりやすく解説します。
なぜゴルフのマナーは「知らなかった」では済まないのか
ゴルフのマナーは免許試験のように体系的に学ぶ機会がありません。「誰かが教えてくれるだろう」と思っていると、誰も教えてくれないままコースに出ることになります。
悪気がない違反でも、同伴者やキャディ、後続組の印象には残ります。事前に知っておくだけで、今日から変えられます。
初心者が無意識にやってしまうマナー違反5選
① ショットの順番を把握できていない
ゴルフにはショットを打つ順番があります。ティーショット(最初の一打)では前の組のスコアが良かった人から打つのが基本。コースに出てからはピンから遠い人から打つ(アウトサイドイン)が原則です。
初心者の方によく見られるのが、自分の番が来ていないのに動き出してしまうケース。これはプレーの流れを乱すだけでなく、打っている人の集中を妨げることにもなります。
キャディ時代、順番を把握できていないお客様に「〇〇さん、少しお待ちください」とお声がけすることは日常茶飯事でした。声をかけた方は毎回「あ、すみません」と恥ずかしそうにされていました。
② 他の人がショット中に動く・音を立てる
ゴルフは静寂の中でショットを打つスポーツです。誰かがアドレス(打つ構え)に入ったら、同伴者全員が静止するのが鉄則。この間にやってはいけないことは:
- カートの乗り降り
- クラブをバッグにしまう音
- 歩く・走る
- 打っている人の視界・ライン上に立つ
「少し動いただけ」でも、打つ人には丸わかりです。自分が打つときに周りが動いていたらどれほど気になるか——それを想像するだけで自然と体が止まります。
③ グリーン上のパッティングラインを踏む
グリーン(旗が立っている最終エリア)は、コースの中で最もデリケートな芝です。特に「パッティングライン」——ボールからカップに向かう仮想の直線——を踏んでしまうと、芝が乱れて後続プレーヤーのパットに影響を与えます。
グリーンに乗ったら、常に他の人のボールとカップの間を通らないよう意識して歩きましょう。また、スパイクシューズの底を引きずって歩くのもNG。足を持ち上げて歩くクセをつけてください。
グリーン上の具体的なNGマナーはこちらも参考に:
▶ グリーン上でしてはいけないこと5選|元キャディが解説するNGマナー
④ バンカーをならさずに出る
バンカー(砂のハザード)でショットを打ったあと、砂の跡をならさずそのまま出てしまう初心者の方がいます。足跡やショット跡がそのままだと、次にそこに入ったプレーヤーが不公平なライから打つことになります。
バンカーには必ずレーキ(砂をならす熊手のような道具)が設置されています。ショット後は入ってきた方向から出て、足跡・ショット跡をきれいにならしてからコースに戻るのがマナーです。
⑤ カート・荷物の扱いが雑
電動カートの急発進・急停車、ドアの強い閉め方、キャディバッグをカートに乱暴に乗せる——こういった行動は、ゴルフ場のスタッフ・同伴者双方に不快感を与えます。
またカートのルートには「カート道以外は走行禁止」など各コースのルールがあります。フェアウェイを走っていいゾーン・走行禁止ゾーンを確認せずに進んでしまうケースも多いです。スタート前にキャディやスタッフに確認しておくと安心です。
まとめ:知っておくだけで今日から変わる
- ショットの順番はスコア順/遠い順で覚える
- 誰かのアドレス中は静止・無音を徹底
- グリーンではパッティングラインを踏まない・引きずって歩かない
- バンカーを出たら必ずレーキでならす
- カート・荷物は丁寧に扱う
マナーを知っていると、プレー中に余裕が生まれます。そしてその余裕が、スコアにもつながります。ゴルフの楽しさを最大限に引き出すためにも、マナーは技術と同じくらい大切なものです。
スロープレーについてはこちらもあわせてどうぞ:
▶ 遅い人は嫌われる!スロープレーの原因・対策を元キャディが徹底解説



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