誰が先に打つ?ゴルフの打順ルールを元キャディが解説

「次、私が打つの?それとも〇〇さんが先?」

ゴルフを始めたばかりの頃、こんな場面で固まってしまったことはありませんか?

スコアの数え方やマナーは事前に調べても、「打順(オナー)」のルールはつい後回しになりがちです。でも実際のラウンドでは、毎ホール・毎ショットで打順が関係してきます。知らないと「あの人、なんで先に打ってるの?」と思われてしまうこともあります。

私はキャディ歴11年、これまで数えきれないほどのラウンドに同行してきました。その中で、打順に迷う初心者の方をたくさん見てきました。でも、基本さえ押さえれば迷わなくなります。今日はそのポイントをお伝えします。

①1番ホールの最初の打順はどう決まる?

ラウンドのスタート、1番ホールの1打目。ここが最初の悩みどころです。

正式ルールでは、スタートホールの打順はくじ引きや話し合いで決めてよいことになっています。コンペなどでは組み合わせ表に打順が記載されていることもありますが、一般的な友人同士のラウンドでは、「じゃんけんで決めましょう」「この前のラウンドのスコアで決めましょう」など、グループ内で自由に決めてOKです。

私自身がキャディとして付いていたときも、最初の打順は「お客様同士でお決めください」とお伝えしていました。大事なのは決め方よりも、みんなが納得できることです。

実践:最初のホールで迷ったら

「お先にどうぞ」と譲り合いになりがちですが、誰かが「じゃあ私が先に打ちますね」とリードすると場の空気がスムーズになります。初心者の方は遠慮せず、積極的に動いてみてください。

②2打目以降の打順:遠い人から打つのが基本

1打目(ティーショット)の後、2打目以降の打順には明確なルールがあります。

「ホールから遠い位置にいる人が先に打つ」が基本です。これを「遠球先打(えんきゅうさきうち)」といいます。

ただし、現代のゴルフでは「レディーゴルフ(Ready Golf)」という考え方も広まっています。これは、準備ができた人から先に打ってよいという方式で、スロープレー対策として多くのゴルフ場で推奨されています。

実際に私がキャディをしていたゴルフ場でも、後半になるほどレディーゴルフを促すケースが増えていました。混雑する週末などは特に、「準備できた方からどうぞ」とお声がけすることが多かったです。

以前、こんな場面がありました。4人組のうち1人の方が「自分は必ず遠い人が先に打つべきだ」と主張し、準備ができている別の方を待たせ続けた結果、後続の組に追いつかれてしまいました。正式ルールを守る姿勢は大切ですが、スムーズなプレーのために臨機応変に対応することも重要です。

実践:2打目以降で迷ったら

「どちらが遠いかな?」と判断が難しい場面も出てきます。そのときは同伴者に「先に打ちますね」と一声かけてから打つと、スマートです。確認なしに打ち始めるのは避けましょう。

③グリーン上の打順:カップから遠い順が基本

パッティング(グリーン上でのプレー)でも打順があります。基本はティーショットや2打目と同じ、カップから遠い人が先に打ちます

グリーン上では特に注意したいポイントがあります。

それは、他の人のパッティングラインを踏まないことです。ボールからカップへの間(パッティングライン)を歩いてしまうと、芝が傷んで転がりに影響することがあります。これはグリーン上の大切なマナーのひとつです。

また、カップに一番近い人が旗(ピン)を抜いて持つことが多いですが、ここも「誰が旗を持つか」で迷う初心者の方は多いです。「カップに近い人が自然に担当する」という暗黙のルールが定着しています。

私自身も、キャディとして新人だった頃、旗を持つタイミングを間違えてお客様に「もう少し早く持ってくれると助かるんだけど」と言われた経験があります。グリーン上は細かい気配りが求められる場所です。

実践:グリーン上で迷ったら

「カップに近い方、旗をお願いしてもいいですか?」と一言確認するだけで十分です。最初は遠慮してしまいがちですが、自分から動くことで場の雰囲気もよくなります。

まとめ:打順は「遠い人から」が基本、でも臨機応変に

ゴルフの打順について整理すると、基本はシンプルです。

  • スタートホールの打順 → グループで話し合いや自由に決める
  • 2打目以降の打順 → ホール(カップ)から遠い人が先に打つ
  • グリーン上の打順 → カップから遠い人が先にパットする

そして現代では「準備ができた人から打つ(レディーゴルフ)」という考え方も広まっています。正式ルールを理解したうえで、状況に合わせて柔軟に対応することが、一緒に回る仲間への気配りになります。

最初は覚えることが多く感じるかもしれませんが、数ラウンドこなせば自然と身についてきます。焦らず、楽しみながら覚えていきましょう。

「もっとゴルフのルールやマナーについて知りたい」「実際のラウンドで困っていることがある」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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