「前の組に離されてしまった!」 「後ろの組を待たせてしまっている!早くしなきゃ!」
ゴルフのラウンドをしていて、こんな気持ちになったことはありませんか?コースに出ると、「迷惑をかけてしまっているんじゃないか」という不安が頭から離れない。それは、あなただけではありません。
私はキャディ歴11年で、数えきれないほどのラウンドに同行してきました。そして、これはあまり知られていないことですが、キャディがついているラウンドでさえ、進行が遅れてしまうことがあります。 プロが段取りをサポートしているにもかかわらず、です。
ましてや今は、セルフプレー(キャディなし)でラウンドするのが当たり前の時代。自分たちだけで判断し、動き、進行を作っていかなければなりません。だからこそ、ゴルフを始めたその日から、プレーの進行を意識する習慣を持つことが大切なのです。
多くの初心者が抱えるのが「プレーが遅いことへの罪悪感」です。でも実は、多くの場合、本当の原因は「スイングの下手さ」ではありません。知らないことが、遅さの正体なのです。
問題の本質:スロープレーは「下手だから」じゃなく、進行の基本を「知らないから」
長年ラウンドについて見てきた結果、初心者のラウンドで時間をとってしまう理由は、技術的な問題よりも「次に何をすればいいかわからない」という準備不足が圧倒的に多いです。
つまり、プレー進行は「知識」と「習慣」で大きく改善できるということ。今日からでも変えられる話をします。
スロープレーになる3つの原因
「自分の番」になってから考え始める
ゴルフは、前の人がショットしている間に「自分ならどこに打つか」を考えておくのが基本です。ところが初心者の多くは、自分の番になってから初めてクラブを選び始め、距離を測り、素振りを繰り返す。これだけで1人あたり1〜2分のロスになります。
私自身も、キャディとして働き始めた頃に気づいたことがあります。上手いゴルファーほど、他の人がショットしている間にすでに「次の一手」が頭の中に完成しているのです。
ボールを探す時間が長すぎる
ロストボールは、ラウンドのペースを最も乱す要因のひとつです。ルール上、ボール探しは3分以内と決まっています(2019年以前は5分でしたが改訂されました)。しかし初心者の方はこのルールを知らず、夢中になって探し続ける結果、5分以上経っていた、というケースも珍しくありません。
また、どこに飛んだかを目で追っていない(目印を作っていない)ために、そもそも探す場所がわからないという状況も多いです。自分の飛距離も把握できていないため、そんなところまで飛んでいかないよー!と思える、ありえない場所まで探しに行くということもありました。
グリーン上での動きが止まる
パッティングのラインを読む時間、カップまでの距離感、他の人のパットが終わってからゆっくり動く…グリーン上は意外と時間がかかります。特に初心者は「何をするべきか」の順番がわからず、その場で止まってしまいがちです。
解決方法:「先読み」と「ルール知識」で変わる
前の人がショットしている間に準備する
自分のボールに近づいたら、すぐにクラブを決めてしまいましょう。距離の目安はキャディに聞けばOKです。「自分の番になる前に準備を終える」これだけで体感10分以上短縮できます。
ボールの落下地点を必ず目で追う
ショットしたら、必ずボールの行方を最後まで目で追ってください。木の手前で消えた、バンカーに入った、など「エリアの見当」をつけておくだけで探す時間が劇的に短くなります。見つからない場合は3分を目安に次のプレーに切り替えましょう。ペナルティを受けても、全体のペースを守るほうが重要です。
グリーン上では「レディーゴルフ」を意識する
日本のゴルフでは「遠い人から打つ」が基本マナーですが、スロープレー防止のため、準備ができた人から打つ「レディーゴルフ」が推奨されています。同伴者に声をかけて「先に打ちますね」と一言添えれば問題ありません。
今日からできる具体的なアクション
難しいことは何もありません。次のラウンドで、この3つだけ意識してみてください。
- 前の人がショット中に、自分のクラブを決めておく
- ショット後はボールが止まるまで目で追い、目印(木・バンカー等)を記憶する
- グリーンに上がったら、次のホールへの道順を確認しておく
私がキャディとして感じてきたのは、初心者の方が「気をつけよう」と意識するだけで、プレーのペースは驚くほど改善されるということです。技術より意識が先。知っているだけで、コースが何倍も楽しくなります。
まとめ:焦りは「知らない」から生まれる
コースで焦ってしまうのは、あなたの腕前の問題ではありません。「次に何をすべきか」を知っていれば、自然とプレーはスムーズになります。キャディ歴11年の経験から断言できます。
「もっとゴルフのことを教えてほしい」「コースデビュー前に相談したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの不安を一緒に解消しましょう。


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