ランニングアプローチの基本から応用まで徹底解説 | 12の法則と成功比率で脱初心者へ!

ゴルフ

ゴルフのスコアメイクにおいて、アプローチとパターの精度が鍵を握ることは言うまでもありません。しかし、グリーン周りからのアプローチでザックリやトップを連発し、スコアを大きく崩してしまう・・・そんな経験はありませんか?なんとなく数打つだけの練習で、なかなか上達を実感できていない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、アプローチの致命的なミスを減らし、安定したスコアメイクを可能にする「ランニングアプローチ」に焦点を当てます。その基本的な打ち方から、距離感を合わせるための『12の法則』まで、初心者から上級者まで実践できる具体的な方法を解説します。

ランニングアプローチとは?成功率を上げる転がしワザ

ランニングアプローチとは、グリーン周りにあるボールを低く打ち出して転がし、カップに寄せるアプローチのことです。

成功率を上げるポイントは、「転がせるところは手堅く転がす」ことを常に意識しておくこと。なぜなら、ランニングアプローチは以下のようなメリットがあるからです。

・ミスが出にくい:シンプルかつ再現性の高い動きでトップやダフリなどのミスを防ぎやすい

・大怪我になりにくい:仮にミスが出ても大幅にグリーンを外したりOBになったりするリスクが低い

・カップインの確率が高まる:ボールが地面を転がる時間が長いため、カップに吸い込まれるチャンスが増える

ランニングアプローチがスコアアップにつながる理由

転がしてカップに寄せることで、グリーンに乗る確率が高くなります。グリーン周りに来ておきながら、トップしてオーバーしたり、ダフってグリーンに乗せられなかったり。このような致命的なミスを減らすことがスコアメイクにはとても重要です。

ナイスアプローチを決めることよりも、ダフリやトップのような大きなミスを防ぐことのほうがスコアアップに繋がる影響が大きいのです。

小さな振り幅かつシンプルな動きのため、再現性が高いというところもポイントです。複雑なスイング動作を最小限に抑え、パターに近い感覚で打てることで、練習すればするほど再現性が高まります。

また、グリーン上でどれくらいの速さでボールが転がり左右のどちらに曲がるのか、上りなのか下りなのかをボールの転がりを見て確認でき、グリーンを読む参考にもできます。

ランニングアプローチのデメリット

・深いラフや傾斜からのアプローチ

・砲台グリーンなど、転がせない状況の場合

・グリーンの傾斜が激しい場合

・ボールとカップまでの距離が短く落とし所が狭い場合

ランニングアプローチはパターの延長のように打つイメージです。要するに、パターが打てないような状況ではランニングアプローチは使えないことになります。

これらのデメリットを理解することはスコアメイクにおいて、とても重要です。なぜなら、ランニングアプローチの特性を知ることで、適切な判断ができるようになり状況に応じて他のアプローチを選択できるようになるからです。

ボールとカップまでの間に一定の転がすことができる距離がある場合に、ランニングアプローチは最も有効であることを覚えておきましょう。

ランニングアプローチの基本的な打ち方

ここでは、パターの延長のようなランニングアプローチの打ち方を紹介します。

・パターを打つ時と同じような構えでスタンスを狭くとる

・ボールの位置はやや右足寄り

・振り子のイメージで一定速度で一定のリズムで

基本はこれだけです。注意すべき項目が少なくてとてもシンプルです。

シンプルであるが故に、再現性が高いところが最大のメリットです。

この打ち方を習得すれば、あなたのグリーン周りのアプローチは劇的に安定し、スコアメイクに繋がるでしょう。次の章では、この打ち方をさらに効果的にするために、「比率」について解説します。

ランニングアプローチの「比率」とは?クラブごとのキャリーとランの基本的な割合を知ろう

「比率」とは、キャリーとランの割合のことを示しています。

使用するクラブの番手によって、キャリー(空中を飛ぶ距離)とラン(着弾して転がる距離)が明確に違います。使用頻度の高い番手の具体的な比率を知ることが、「ナイスアプローチ!」の鍵となるでしょう!

キャリーとランの基本的な比率目安

では、実際にクラブによってどれくらい比率が変わるのでしょうか。あくまで一般的な目安ですが、以下のような比率でボールは飛んで転がると言われています。

・9番アイアン キャリー1に対してランが2〜3

 9番アイアンを使用した場合、キャリー1に対して、ランが2〜3の割合

(例:もしキャリーで10ヤード飛ばしたら、20〜30ヤード転がる計算です。)

・ピッチングウェッジ(PW) キャリー1に対してランが1〜2の割合

(例:もしキャリーで10ヤード飛ばせば、そこから約10〜20ヤード転がる計算です。

このように、番手が小さい(ロフト角が大きい)ほど、転がる距離が短くなり、番手が大きい(ロフト角が小さい)ほど、転がる距離が長くなることがわかります。

これは、ロフト角が小さいほどボールが低く打ち出され、勢いを保ったまま地面に着弾しやすいためです。

ランニングアプローチにおける12の法則|キャリーとランの比率を算出する方法

前章でクラブごとの比率の目安をご紹介しましたが、その比率を導き出すための計算式となるのがこの『12の法則』です。決して12通りの法則があるわけではありません。

12という数字をもとに、アプローチで使用するクラブの番手によって、適切な「比率」を導き出すための計算式となるのが、この法則なのです。

基準となる数字「12」から使用する番手を引いて導き出す

(例)アプローチで9番アイアンを使用する場合

基準となる数字の「12」から「9」を引くと「3」になります。

この「3」が、キャリー1に対してランが3という比率を表します。

(つまり1:3です。)

(例)8番アイアンなら、「8」を引いて「4」(つまり1:4です。)

(例)7番アイアンなら「7」を引くいて「5」(つまり1:5です。)

12の法則をラウンドで最大限に活かすコツ

この『12の法則』は、あくまでも計算上の目安であることを理解しておきましょう。重要なのは、練習で自分の「法則」を見つけることです。

まずは、ご自身のクラブで、法則で計算した通りのキャリーとランになるのか、実際の目で確かめてみましょう。「自分の感覚」と「実際の比率」を確かめることが重要です。

実際に次のような流れで実践してみましょう。

1.ピンまでの距離を確認する

2.グリーンやライの状況から転がしやすいか、を判断する

3.使用するクラブを決め、『12の法則』でキャリーとランの比率を計算する

4.その比率をもとに、どこに落とせばどれくらい転がってカップに寄るのかを考えて、落としどころを決める

5.その落とし所に集中して自信を持って打つ

もちろん、グリーンの傾斜や速さ、芝の抵抗、風向きといった状況によって、この比率は多少変化します。 しかし、基本的な法則を知っておけば、状況に応じた微妙な調整も格段にしやすくなるでしょう。常に「この状況なら、どのクラブでどこに落とせば最も安全か」を考える習慣をつけ、『12の法則』をあなたの強力な武器にしてください。

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