「毎週練習場に通っているのに、全然スコアが良くならない…」
そんな声をゴルフ場でよく耳にしました。私はキャディとして11年間、数えきれないほどのゴルファーのプレーを間近で見てきましたが、練習しているのに上達しない人には、ある共通したNG習慣があります。
今回はその3つのNG習慣と、今日から実践できる改善策をお伝えします。「量」より「質」を変えるだけで、あなたのゴルフは確実に変わります。
なぜ練習しても上達しないのか?本質的な理由
練習しても上達しない根本的な原因は、「コースで使えない練習」を繰り返しているからです。打ちっぱなしで気持ちよく打てるようになっても、実際のコースでは全く別の状況が待っています。傾斜、風、プレッシャー、時間制限――練習場にはない要素が山ほどあるのです。
では具体的に、どんなNG習慣が上達を妨げているのでしょうか。
NG習慣①:打ちっぱなしで「球数」だけこなして満足している
「今日は200球打った!」と満足していませんか?実は、同じクラブで同じ方向に連続して打ち続けるのは、コース上ではほぼ起こらない状況です。
私が以前キャディをしていたお客様に、毎週300球以上の練習を欠かさない方がいました。打ちっぱなしでは気持ちよくドライバーが打てるのに、コースに出るとOBを連発。理由は明確で、「次のショット」を考えずに同じリズムで打ち続ける癖がついていたからです。コースでは毎回が1発勝負。緊張感のある「1球1球」の練習ができていなかったのです。
練習場でたくさん打つことは悪いことではありません。しかし球数よりも「質」を意識することが大切です。
今日からできること
練習場では「1球打ったらクラブを変える」ことを意識してみましょう。たとえば、7番アイアン→ドライバー→9番アイアン→ウェッジという順番でバラバラに打つ。これだけでコースに近いメンタルトレーニングになります。球数は100球でも、内容の濃い練習ができますよ。
NG習慣②:同伴者のアドバイスをコース上で全部試してしまう
ゴルフはアドバイスしたがる人が多いスポーツです。一緒に回ると「グリップはこうして」「もっと左を向いて」など、善意のアドバイスが飛び交います。しかしコース上でその場でアドバイスを試すのは、ほぼ100%逆効果です。
キャディ時代に何度も見てきた光景があります。最初の数ホールは調子よく打っていたのに、同伴者に「フォロースルーが短い」と言われた途端、そこから崩れていく方。新しい動きをその場で取り入れようとすると、体がついていかず、もともとできていたことまで乱れてしまうのです。「アドバイスは練習場で試すもの、コースでは今の自分のスイングで勝負する」、これが鉄則です。
今日からできること
同伴者にアドバイスをもらったら「ありがとうございます!次の練習で試してみます」と答えましょう。感謝しつつ、コース上では試さない。これだけで崩れるリスクを大幅に減らせます。アドバイスはメモしておいて、次の練習場で1つずつ検証するのがベストです。
NG習慣③:アプローチとパターの練習をほとんどしない
ゴルフの練習といえば「ドライバーをブンブン振る」イメージがありませんか?でも実際のラウンドでは、グリーン周りの50ヤード以内のショットとパターが、スコアの約6〜7割を占めます。
私自身もゴルフを始めた頃、この事実を知らずに練習場でひたすらドライバーとアイアンを振り続けていました。コースに出てみると、グリーン周りのアプローチで手が震えて大ダフリ、3パット4パットが続出。スコアはぼろぼろでした。キャディとして働き始めてから、ショートゲームの重要性を痛感しました。グリーン周りで1打を確実に拾えるゴルファーが、驚くほど少ないのです。
「飛距離より寄せとパター」――これが100切りへの最短ルートです。
今日からできること
練習場での練習時間のうち、最低でも3分の1はウェッジを使ったアプローチ練習に充てましょう。また自宅でもパターの練習は可能です。カーペットの上に目標を置いて、毎日10分パッティング練習をするだけで、コース上でのパターの安定感は格段に上がります。
まとめ:練習の「質」を変えれば、ゴルフは必ず上達する
今回ご紹介した3つのNG習慣をおさらいします。
- ①打ちっぱなしで球数だけこなして満足している → 1球ごとにクラブを変える
- ②コース上で同伴者のアドバイスを全部試してしまう → アドバイスは練習場で試す
- ③アプローチとパターの練習をほとんどしない → 練習の3分の1はショートゲームに
ゴルフの上達は「練習量」だけでは決まりません。コースで本当に使える練習をしているかどうかが、上達を分けるいちばん大きなポイントです。
「自分の練習方法が合っているか不安」「何から変えればいいかわからない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。キャディ歴11年の経験をもとに、あなたのゴルフに合ったアドバイスをお伝えします。


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